空を飛んでいる飛行機を見ると、ワクワクする気持ちになると同時に
いろいろな疑問が湧いてくるでしょう。
今回も飛行機の秘密をご紹介します。
■機内食ってどんな味?
長距離を移動する飛行機では機内食が提供されることがあります。
機内食の内容は運営会社によって大きく異なります。
その国独自の料理が楽しめるようなものから、有名レストランや一流ホテルとのコラボなど
どれも魅力的なメニューが提供されています。
実はこの機内食は特別製です。
というのも、普通に食べるよりも、味が濃く作られているのです。
味が濃いと体に悪いような気がしますね。
しかし、これにはちゃんとした理由があります。
機内食の味が濃いのは、高度1万mの上空では人が味を感じにくくなるからです。
気圧が低下すると、味蕾細胞という舌にある味を感じる細胞の感覚が鈍ります。
甘い、しょっぱいと言った感覚を感じにくくなってしまうのです。
更に狭い飛行機内、振動や騒音、照明の色、機内の乾燥した空気も更に味を感じにくくさせてしまいます。
このため、機内食は通常よりも味が濃く作られているのです。
●豆知識!
私達が飛行機で機内食を食べるのは、毎日のことではありません。
ごくたまに食べるだけなので、濃い味付けの料理を食べても大きな問題はありません。
しかし毎日のように飛行機に乗るCAさんは頻繁に味付けの濃い機内食を食べることになります。
そこで多くのCAさんたちはスーパーや空港内で買った軽食を持ち込むそうです。
健康管理のために、毎日濃い味付けの料理を食べるわけにはいかないのですね。
■パイロットや管制官独特のアルファベットの呼び方を覚えよう
「A、B、C、D……」とアルファベットが並んでいる時、普通は「エー、ビー、シー、ディー……」と読みます。
しかしパイロットや管制官の人たちは、このアルファベットを独自の読み方で読みます。
例えば、次のような感じです。
A…アルファ
B…ブラボー
C…チャーリー
D…デルタ
飛行機は世界中の国を飛び回っています。
航空会社も世界中にあります。
私達は日本語を話しますが、アメリカ人は英語を話しますし、中国人は中国語を話します。
このように違った言語を持つ者同士が、やり取りする時には共通語である英語が使われます。
しかし飛行機や管制官を結ぶ電話や無線を通じてやり取りをする時
どうしてもアルファベットをそのまま読んでしまうと、聞き間違いが起こることがあります。
そこでこうした伝達ミスを防ぐために、すべてのアルファベットに特有の読み方が定められているのです。
この読み方は世界共通です。
この読み方をフォネティックコードと言います。
パイロットや管制官だけではなく、自衛隊や海軍でも使われています。
このフォネティックコードを使うと「A・D・B」は「エー・ディー・ビー」ではなく
「アルファ・デルタ・ブラボー」となります。
CAも航空会社によっては様々な国籍の人が働いており
発音の違いから聞き間違えが起こらないように、この言い換えをします。
「13Aの座席に~」という時「13アルファの座席に~」という感じです。
この言い換えを使えば英語の発音や聞き取りが苦手な人でも、間違いが起きないのです。