キャビンアテンダントは単なるサービス担当者ではなく、緊急時の対応として
保安要員としての重要な役割も同時に担っています。
華やかな見た目で勘違いする人が多いですが、実際には様々な旅客機に関する
リスク発生時の対応について専門性をもって対応できるだけのスキルが求められます。
キャビンアテンダントの採用倍率は、10~30倍に及ぶことがあり
一般職に比べると狭き門であると言えるでしょう。
必要なスキルとして思い浮かぶのは、英語力、身長、機転の利く思考などがあります。
航空会社によって応募資格は異なりますが、JALとエミレーツ航空の
キャビンアテンダントに関して新卒採用の応募資格を詳細に見てみましょう。
■JALの応募資格
・特定期間において専門学校、短期大学、高等専門学校、4年生大学または大学院を
卒業・修了もしくは卒業見込みである方
・会社の指定する時期に入社可能な方
・呼吸器、循環器、耳鼻咽喉、眼球、脊椎等が航空機乗務に支障がなく、
必要な体力を有し、心身共に健康な方。
裸眼またはコンタクトレンズ矯正視力が両眼ともに1.0以上の方
・土曜、日曜、祝祭日、年末年始を問わず、早朝及び深夜を含む
変形労働時間制でも勤務が可能な方
・国際線に乗務するまでにパスポートの取得が可能であること
・TOEIC600点以上、または同程度の英語力を有すること
これがJALの応募資格の一部ですが、身長に関する記載はありませんでした。
最近では身長に関する厳密な規定をする航空会社は減ってきておりますが、
それでも頭上の荷物に手が届くことが必要になってくるので、
155㎝以上の方の合格者がほとんどとなっています。
あとは高度な英語力が求められる点です。
TOEICの点数を基準にする会社が多いですが、実際にはトレーニングも含めて
英語で受けることも稀ではありません。
そのため、スコア以上の英語力を必要とされるケースが多いです。
■エミレーツ航空の応募資格
エミレーツ航空の応募資格を見てみましょう。
・高卒以上の学歴
・21歳以上
・アームリーチで212㎝まで届くこと、身長160㎝以上
・航空機乗務に際して、健康状態が良好であること
・視力が良好であること(矯正後視力1.0以上、眼鏡不可)
・英語が堪能であること
・接客業務経験があれば尚可
・前向き思考で、チームワークを守りながら素晴らしいサービスを提供できる
スキルを有しており、さまざまな文化背景を持つ人々への対応が可能な方
エミレーツ航空はドバイを中心とした航空会社で、豪華なキャビンや
ラウンジなどが度々ニュースで取り上げられるなど話題性は高いです。
エミレーツ航空は世界各国からキャビンアテンダントを募集しており、
日本も例外ではありません。
国際線での勤務が絶対というわけではありませんが、その傾向は当然高く
そうなると英語力やコミュニケーション能力、チームワークなどの
スキルを求められることになります。