現在、世界中の空港で自動化が進んでいます。
当初は低料金が売りのLCC各社が経費削減、経営の効率化のために自動化を行っていましたが
現在は空港自体が積極的に自動化を進めています。
例えば駐車場にロボットを導入し、お客が自分で駐車場の空きスペースを探すのではなく
ロボットが客の搭乗スケジュールに合わせて効率的に車を収納することでは
駐車スペースの有効活用ができますし、利用客にとっても利便性が向上します。
同時に駐車場の係員の人手不足を解消することで省力化することにも繋がります。
同じように多くの航空会社が導入しているのが飛行機のチェックイン手続きです。
事前にネットで予約して購入することで、予約番号をチェックイン機に入れるだけで
座席番号が自動で割り当てられて搭乗手続きが完了します。
カウンターに並んで予約を確認してもらい、手続きをする必要がなくなることで
チェックイン手続きがスピード化されますし、人手不足も解消することができます。
チェックイン機の導入はおよそ1台あたり年間1,000万円を切ります。
人材を雇うよりも経営の効率化につながるのは確実です。
日本国内の話では、ANAが日本初の自動手荷物預け機を羽田空港第二ターミナルに導入しています。
国際線でも同様に成田空港の第一ターミナルでエールフランスや
大韓航空向けの荷物で自動手荷物預け機が導入されています。
自動手荷物預け機は自分で手続きを行うため、乗客が自分で荷物にタグを付けます。
そして指定のベルトコンベア上に載せます。
日本では珍しいように感じるかもしれませんが、ヨーロッパの航空会社では早くから導入され
今では自分で手続きを行うのが主流となっています。
世界の空港で最もIT化が進んでいるのはオーストラリアです。
オーストラリアで導入されているのが「スマートゲート」と呼ばれるシステムです。
スマートゲートでは空港に到着後に一人ひとりプリペイドカードのようなカードが発行されます。
このカードとその場で撮影された顔写真で出入国手続きが完了するので事前登録も必要ありません。
今後似たようなシステムは世界的に導入されていくでしょう。
それどころか、将来的には顔写真撮影すら必要なくなると言われています。
将来的には自動的に顔認証や虹彩認証によって本人確認が行えるようになり
出入国手続きや荷物のX線検査が全て自動で行われるウォークスルー認証が構想され実験が始まっています。
手続きが自動化・簡略化されることで飛行機に乗るのがもっと手軽になれば
利用客にとっても良いことづくめですね。