アイディアの原点は「他の会社・人がやっていないこと」

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どんなアイディアであれ、すでに誰かがやっていることだと「それいいね!」と評価されることはほとんどありません。
これは「誰かの真似」に過ぎず、アイディアに新鮮さが感じられないためだと考えられます。

ピーチで企画されるイベントなどは「他の会社・人がやっていないこと」を前提としているそうです。
すでに他の会社がやっている企画はボツ!
ANAがすでにやっていることの後追いをしても意味がない!
そういう経営理念は企画のアイディアにとどまらず、会社の在り方にも見られます。
ピーチは「ANAと真逆を行く」をテーマに様々な戦略を打ち出しているのです。
一般的な企業であれば、他の航空会社が評判の良い戦略を打ち立てれば追随しようとします。
しかしピーチは良い戦略を他社が行っている時、自分たちは真逆のことをしようと発想しているのです。

このことは社名にも表れています。
普通、航空会社の名前は「◯◯航空」というようにちょっと硬い印象の名前が付けられます。
しかし新しくできた航空会社の名前が「◯◯航空」というありきたりな名前では印象に残りにくいでしょう。

そこで考えられたのが「ピーチ」という名前です。
ピーチには他社とは明らかに違う印象、覚えやすい、アジアの人々にも共通して覚えやすい
気軽に肩の力を抜いて利用しやすいという発想からです。

他にもユニークな発想で行われた企画としては「機内で自家用車を購入できる」という機内販売です。
通常の機内販売で取り扱われるのはお酒やお菓子、ちょっとしたお土産になりそうなものなどです。
飛行機に乗りながら、車を買おうと思う人は普通まずいません。
車を買いたい人は車のカタログを買ったり、車屋を訪れます。
しかし、そんな「他の会社も人も絶対にやっていない企画」だったからこそ、ピーチは断行を決めました。
実際に機内で販売されたのはフォルクスワーゲングループジャパンの「ザ・ビートル」です。
しかもピーチの機体の色に似た桜色のザ・ビートルで、これは若い層や女性にアピールしたいという
フォルクス社の意向とも合致した結果です。
この取組は話題性がかなり高く、利用者やマスコミからも高い関心を持たれました。

小規模のLCC新参者のピーチが、名前を売る、利用者を増やすためには
他社と同じことをやっていても結果には繋がりません。
誰もしていないことをやることで注目を集めて、ピーチの知名度を高めていく。
これはピーチだけではなく、誰もが試せることではないでしょうか。
「あえて他の会社・人がやっていないこと」を試してみる。
これが「それいいね!」「それ新しいね!」と思われる企画を生み出すために必要な発想法です。