空港には様々なライトがきらめいています。
ライトは夜間の飛行機運航に欠かせないものとなっていて、
1つ1つは着陸に必要な情報をパイロットに伝達しているのです。
中でも滑走路周辺には、いくつもの光のサインが設置されていて
それらにはすべて意味があります。
では、どういったライトがどのようなサインを意味しているのか、
詳細に見てみましょう。
■様々なライトとその意味
・飛行場灯台
空港全体の位置を示すライトで、空港近くの見えやすいところに設置されています。
白と緑の線が交互に回転しているのが特徴です。
・滑走路灯、滑走路中心灯
滑走路灯は滑走路全体を四角く取り囲んでいる白色のライトで、
滑走路の輪郭を示しています。
その滑走路のセンターラインを示すのが滑走路中心灯で、
白と赤の明かりを一直線に並べて光っているのが特徴です。
滑走路中心灯の間隔によって、パイロットは滑走路の距離を計算できるような
配置となっているのです。
・滑走路末端灯
滑走路末端灯は、飛行機が進入する手前が「緑」、反対側が「赤」の
ライトが点灯しています。
緑はここから先は滑走路として安全であるという印で、
赤はここから先は危険であることを知らせる印となっています。
一般道でいうところの信号機と同じ意味を持っています。
・侵入灯
着陸時の進入を正確に行うためにあるライトが「侵入灯」です。
滑走路の延長線上にあって、ひときわ明るい閃光のような光が特徴です。
・進入角指示灯
進入角指示灯は進入の確度を間違えないように配置されており、
地上に対して3度の角度を表示するライトです。
これは滑走路左側に4個並んで点灯されていて、白と赤の組み合わせで
進入角度が正しいかどうかが分かるようになっています。
・その他のライト
他には誘導路とエプロンの端を示す青のライトや、誘導路の中心線を示す
緑のライトなどがあり、これらは空港のデッキから見たときに
最も目立つ灯りと言えるでしょう。
■夜間飛行に欠かせない光
夜間飛行には絶対に欠かせない光があります。
それは「航空灯台」です。
航路や特定のポイントを表示するために設置されていて、
航空路灯台、地標航空灯台、危険航空灯台の3種類があります。
■まとめ
このように空港には様々なライトが点灯されていて、どれも飛行機が
着陸するためには欠かせないものとなっています。
これらのライトが正しく機能していることで、夜間であっても
飛行機が安心安全を維持しながら運航しているわけです。
夜、空港に立ち寄ることがあれば、あのライトはどういう意味があるんだろう
と思いを寄せてみてはどうでしょうか。
あと飛行機そのものにもライトが設置されていて、夜間に点滅するライトには
それぞれ意味があります。
地上から見ていると、ちかちかと光っているのが見えますが、あれも1つ1つが
安心安全のために光っているのです。