空港で飲み食いさせるたくさんの工夫

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空港オペレーターは空港を活気づかせるために様々な工夫をしています。
日本ではまだ活躍の機会がない空港オペレーターですが、
海外では様々な活動をしていますので、その一部をご紹介します。

例えば、ドイツの空港オペレーターであるアヴィ・アライアンスが経営する
ハンブルク空港にはスーパーマーケットがあります。
一般的なスーパーと変わらず生鮮食品や調味料などを取り扱っています。
同様にフランクフルト空港にもフラポートと言う空港オペレーターが入っておりスーパーマーケットがあります。

日本人の感覚からすると、空港は非日常の場所です。
旅行や出張などに行く特別な時に利用するもので、常日頃から利用する場所ではありません。
ですから空港も特別な場所というイメージを強く持っている方が多いでしょう。
しかしドイツでは日常の場であるスーパーマーケットが当たり前のように空港に設置されています。
この目的はシンプルです。
旅行や出張から帰って、自宅に向かうまでに別の場所にあるスーパーに立ち寄るのは面倒だから、という発想です。

旅行や出張に行くため、冷蔵庫の中は空っぽ。
帰宅して食事をするためには、改めてスーパーマーケットなどによらなくてはいけません。
これはとても億劫なことです。
日本の場合は深夜遅くまで営業しているコンビニがあちこちにありますがドイツはそうではありません。

また、一般の人にとって空港は非日常の特別な場所ですが空港で働く人にとって
空港は日常の場所であり、日々を過ごす場所でもあります。
大きな空港であれば空港で働く職員だけでも数万人の人がいます。
例えば成田空港で働く人は4万人、羽田空港で働く人は3万人です。
これだけの人が毎日を過ごす場所ですから、スーパーマーケットがあれば仕事終わりに買い物をして帰ろう
という発想になっても不思議ではありません。
今後、日本の空港にもスーパーマーケットが設置され、帰宅の途中で生鮮食品を購入できるようになるかもしれません。

ヴァジン・エアポートと言う空港オペレーターがポルトガルのリスボン空港を買収した際に
真っ先に行ったのが空港の入り口から搭乗ゲートへ向かう動線を変えたことです。
それまで真っ直ぐ直線で搭乗ゲートへ行く道なりだったものを
お土産などを取り扱う店舗エリアを通らなければ搭乗ゲートへ行けないようにしたのです。
たったそれだけのことで売上が大きく変わったそうです。

店舗エリアの売上を大きく増やしたのがタイのスワンナプーム国際空港です。
この空港は通路がとても長く500m近くあります。
そこでこの店舗エリアの通路を緩やかな曲線にすることで遠くを見渡しても
どこにどんな店舗があるかがよく分かるようになっています。
看板がしっかり見えることで、遠くの店も確認できるという買い物をしやすい工夫がされています。