空港は毎日、数多くの飛行機が離発着します。
飛行機は車のように周囲を見て安全確認をしてパイロットの意志で離発着しているわけではなく
すべて管制官と呼ばれる人が離発着の指示を出しています。
飛行機の離発着はすべて管制官が指示を出しています。
管制官が働くのは管制塔と呼ばれる場所です。
空港にある高いタワーが管制塔と呼ばれる建物で、中で航空管制官の方が働いています。
管制塔の形は空港によって異なります。
例えばトルコのイスタンブール空港はチューリップの花のような形をしたタワーですし
アメリカのシカゴ・オヘア空港やサンフランシスコ空港の管制塔はトーチのような形をしています。
また全ての空港に管制室があるわけではなく、八丈島空港の離発着に関しては羽田空港が
鳥取空港の離発着は伊丹空港の管制官が指示を出しています。
小さい空港の場合はその空港の管制室から指示を出すのではなく、大きな空港にある管制室が兼ねているのです。
遠く離れたところからレーダーで飛行機の位置を把握し、管制官は離発着の指示を出します。
この航空無線(エアバンド)は一般の人も聞くことができます。
航空無線を聞くためのレシーバーも発売されていますし、スマホアプリでもエアバンドを受信できるものがあります。
航空ファン、無線ファンの両者に愛される人気の受信ジャンルです。
機会があれば試してみて下さい。
管制官は空港の職員ではありません。
なぜなら飛行機の離発着は国の仕事なので、それを司る航空管制官も国家公務員です。
航空管制官の試験に合格するのはかなり難易度が高く、合格率は5%前後、倍率は20倍です。
一部の国では民間の管制会社が引き受けているケースもありますが、ほとんどの場合で国の仕事となっています。
飛行機の離発着には管制からの指示と滑走路の状況が関わります。
北国で猛吹雪が起きると視界が悪いため飛行機の離発着ができないのだと考えられます。
しかし飛行機の離発着を誘導するレーダーが動作すれば雪で視界が悪くとも離着陸することは可能です。
特に新千歳、青森、釧路と言った北国の主要空港や羽田、成田、中部など利用者が多い空港では
非常に制度の高いレーダーが使われているため、視界が多少悪くても問題ありません。
ではなぜ、大雪が降ると離発着できなくなるのか?
これは滑走路の除雪が追いつかないからです。
レーダーが動作しても滑走路が雪で覆われていれば飛行機は離発着できません。
冬場の北国の空港では除雪に命をかけています。
新千歳空港では除雪車がV字に並んで一斉に滑走路を除雪しますし
青森空港の除雪隊はホワイトインパルスと呼ばれ約40代の除雪車で空港のすべてを1時間で除雪します。
北国の空港の風物詩とも言える姿です。