飛行機に乗る際、乗客が持ち込む荷物には手荷物と預け入れ荷物の
2種類に分類できます。
手荷物はボストンバック程度の大きなまでの荷物で、
飛行機内に手荷物として持ち込むことができます。
預け入れ荷物はスーツケースのような大きな荷物で、
飛行機内に持ち込むためにはいったん航空会社に預けて、
貨物専用室に収納され運ばれるものです。
問題となるのは、何が手荷物で何が預け入れ荷物なのか
という点です。これらの詳細について見てみましょう。
■手荷物と預入れ荷物の違い
冒頭で記載した通り、航空業界において、手荷物と預入れ荷物の違いは非常に重要です。
手荷物とは、乗客が機内に持ち込むことができる荷物のことを指します。
通常、手荷物にはサイズや重量の制限があり、航空会社ごとに規定があります。
例えば、手荷物の最大サイズは55cm x 40cm x 20cm、重量は7kgまで
といった制限が一般的です。
また、預入れ荷物とはチェックインカウンターで航空会社に預ける荷物のことです。
預入れ荷物は機内の貨物室に保管されます。
預入れ荷物には重量制限があり、例えばエコノミークラスでは23kgまで、
ビジネスクラスでは32kgまでといった制限があります。
乗客はこれらを守らなければなりませんが、当然乗り成れていない人からすれば
殆どのことが初めての経験となるので、このあたりの処理はグランドスタッフが
しっかりと対応することになります。
■危険物などの持ち込み禁止品の扱い
手荷物サイズの荷物であっても、特定のアイテムは
機内に持ち込むことができません。
サイズ的に手荷物で難しい場合は、預かり荷物とすることはできますが
例えばハサミ、ライター、マッチ、花火などは預かり荷物としても
持ち込めないケースが出てきます。
十徳ナイフのような小型のものであっても、持ち込めないのです。
これらは搭乗受付時には荷物の中身まで確認できませんので、
最終的にチェックされるのは搭乗ゲートでの検査時になります。
中には思い出の品や高価な品もあります。
そういった場合は処分することに抵抗する乗客もいますので、
封印した上で制限品として持ち込めることはあります。
但しこれらはケースバイケースとなります。
どうしても持ち込むことができない場合は、出発する空港に
再び戻ってくることがあればそれまで預かるなどの処置もあり得ます。
あとは手荷物として持ち込めないサイズであることが、
搭乗ゲートで発覚した場合は預かり荷物として処理されます。
■手荷物と預入れ荷物に関するトラブルと対策
手荷物と預入れ荷物に関するトラブルは、航空業界では日常茶飯事ですが、
これに対して乗客の多くは不満を感じます。
また、預入れ荷物が紛失したり、破損したりすることもあります。
これらのトラブルに対処するためには、グランドスタッフの
迅速かつ適切な対応が必要になります。