スイスは九州本島よりも少し大きいくらいの面積を持つ国です。
国際都市ジュネーブがあり、非常に知名度の高い国ではありますが、国土面積としてはこぢんまりとしています。
そんなスイスには12個の世界遺産があります。
一つ一つの都市の距離が近く、移動もしやすい国のため世界遺産を見て巡るのも比較的楽に移動できます。
■ベルン旧市街
ベルン旧市街は首都ベルンにある中世ヨーロッパの姿をそのまま留めている地域です。
湾曲しているアーレ川の土地をそのまま活かして作られた街で道路がうねるように曲がっているのが特徴です。
大聖堂、時計台、水飲み場など見どころがたくさんで、美術館や博物館などもたくさんあります。
雰囲気のある町並みなので、目的もなくただブラブラ歩くだけでも楽しい場所です。
ベルンは熊を意味する言葉です。
元々街を作るときに、狩りで最初に捕らえた獲物を街の名前にするとしていたそうで
熊が最初に狩られたことから街の名前になっています。
街の名前が熊であることから、街のシンボルも熊です。
アーレ川対岸には熊公園(熊が飼育されている公園)があるのがユニークですね。
■サン・ジョルジオ山
イタリアとの国境にあるルガーの湖の南にある小高い山がサン・ジョルジオ山です。
スイスとイタリアにまたがる世界遺産で貴重な化石が多数発掘されていることで知られています。
恐竜の祖先であるティキノスクスなど三畳紀の化石が見つかっています。
なんとこの化石からサン・ジョルジオ山の地中深部がかつてアフリカ大陸にあったことが分かるそうです。
大陸が大移動したことがよく感じられますね。
ただし、ここで発掘された化石の大部分はチューリヒにある考古学博物館に展示されています。
化石をじっくり見たいならチューリヒの考古学博物館を訪れましょう。
サン・ジョルジオ山自体はハイキングコースを散策しながら大自然の美しさを堪能するのがおすすめです。
■ラヴォー地区の葡萄畑
レマン湖近郊、ローザンヌからモントルー郊外に広がるぶどう畑も
ワイン作りに関する長い伝統と歴史が評価され文化遺産に登録されています。
ローマ時代からワイン作りが行われていたそうで現在のぶどう畑の原型が作られたのは
11世紀頃というから驚きですね。
1000年以上に渡って、ワインつくりが行われていることになります。
非常に美しい絶景が堪能できるだけでなく、ワインの産地としてラヴォー地区では
美味しいワインやワインに合う料理の数々を楽しむことができます。
■ラ・ショー・ド・フォン/ル・ロクル、時計製造の街
スイスとフランスの国境付近にあるラ・ショー・ド・フォンは時計産業の中心地と言われます。
スイスといえば、時計!という人も多いですよね。
「ヴァシュロン・コンスタンタン」「パテック・フィリップ」「オーデマ・ピゲ」。
誰もが聞いたことのある時計ブランドのこれらは全てスイスの時計ブランドです。
そんな時計メーカーを生み出したのがこのラ・ショー・ド・フォンとル・ロクルという時計製造の街です。
ラ・ショー・ド・フォンには国際時計博物館、ル・ロクルにはル・ロクル時計博物館という博物館があります。
スイスがどうして時計で有名な国なのか、その歴史も含めて学ぶことができます。