中国はアジア一の面積を持つ国というだけあって、イタリアに続き二番目に世界遺産が多い国です。
教科書にも登場し、知らない人はいない「万里の長城」を始めとした魅力的な世界遺産がたくさんです。
特に中国の世界遺産は広大な大自然と歴史を感じさせるものが多く
世界遺産を目的とした旅行にピッタリの国と言えるでしょう。
万里の長城
最も知名度が高いのは総延長2万キロを超える「万里の長城」です。
現存している部分は約6,200kmですが、それでもかなりの長さ宇宙からも見えるほどです。
万里の長城は世界最長の建造物で秦の始皇帝の時代に作られました。
北方の騎馬民族の侵略に備えるために建設されたものですが
一体2000年以上も前に、今現在も実際に歩くことができるような建造物を
ほとんど人力に近い形で建造したと思うと驚いてしまいますね。
万里の長城は謎が多い建物でもあります。
一体どうやって建造したのか?建造中に北方の騎馬民族は攻めてこなかったのか?
なぜ北方の騎馬民族は万里の長城を乗り越えて攻めてこなかったのか?
未だ解明されていない謎がたくさんあるようです。
北京と瀋陽の明・清王朝皇宮
北京故宮、または紫禁城と呼ばれる世界最大の木造建築郡です。
中国近代の歴史を知る上で欠かせない世界遺産で、巨大な建築群は明・清時代の
中国文明について学ぶことができます。
24人の皇帝が政治を行ったという歴史があり、9000室を超える部屋があります。
北京に訪れたら必ず訪れたい世界遺産です。
武陵源
200mを超える石柱が約3000本立ち並ぶのが武陵源です。
東洋のグランドキャニオンとも呼ばれるこの場所は映画アバターの惑星のモデルにもなりました。
世界的に珍しい光景から世界遺産に指定されています。
中国の世界遺産!!という雰囲気のある場所で、大人気のスポットです。
石柱と石柱の間をロープウェイや足元がガラスで作られた歩道や吊橋で
観光することができ、迫力満点の景色が楽しめます。
なぜこんな奇怪な風景が作られたのかというと、地殻変動が原因と言われています。
1億8000年前には海底だったこの場所が地殻変動をきっかけに隆起が起こり
更に長い年月で雨風で石灰岩が侵食されて作られたカストル地形なのです。
まさに大自然が作り出した風景だというのだから驚きですね。
秦始皇帝陵及び兵馬俑
「歴史の教科書で見たやつ!」となるのが秦始皇帝陵及び兵馬俑です。
中国初の統一国家を築いた秦の始皇帝の陵墓で、38年の歳月をかけて作られました。
副葬品としてつくられた兵士の模型は8000体もあります。
こちらの世界遺産が発見されたのは割と最近のことです。
1974年に農民が井戸を掘削しようとして偶然発見されました。
それまでずっと地下に眠っていたとのです。
兵馬俑とは殉死者の代わり埋葬された人形(ひとがた)のことです。
秦の始皇帝が亡くなったあとも彼の治世を守るために一緒に埋められたのです。
ほぼ人間の等身大で作られており、一つ一つ違う表情や髪型、衣服を着用しています。
秦の始皇帝がどれくらい力を持っていたかがハッキリと分かる歴史的な遺物です。