冬に訪れたい場所といえば温泉ではないでしょうか。
新型コロナウイルスの影響であまり人が集まる場所には訪れにくい。
そんな時でも、温泉旅館ならゆっくり日常を忘れて過ごすことができ
限られた人としか会わないため安全性も確保できます。
温泉を訪れるときにチェックしたいのが泉質です。
あまりあちこち観光で動き回るということができない現在
温泉旅館で過ごす時間が増えると思います。
立地も大事ですが、泉質こそ重視した宿選びをするのがおすすめです。
■化学成分で決まる
温泉の泉質はお湯に含まれている化学成分の種類と含有量によって決まります。
単純温泉…溶存物質量が1,000mg未満且つ湧出時の泉温が25℃以上
例)下呂温泉(岐阜県)、由布院温泉(大分県)、伊香保温泉(群馬県)など
塩化物泉…溶存物質量が1,000mg以上且つ陰イオンの主成分が塩化物イオン
例)熱海温泉(静岡県)、城崎温泉(兵庫県)、定山渓温泉(北海道)など
炭酸水素塩泉…溶存物質量が1,000mg以上且つ陰イオンの主成分が炭酸水素イオン
例)川湯温泉(和歌山県)、湯の川温泉(北海道)、飛騨高山温泉(岐阜県)など
硫酸塩泉…溶存物質量が1,000mg以上且つ陰イオンの主成分が硫酸イオン
例)天城湯ケ島温泉(静岡県)、法師温泉(群馬県)など
二酸化炭素泉…温泉水1kg中に遊雛炭酸が1,000mg以上含有されている
例)別府温泉(大分県)、長湯温泉(大分県)など
含鉄泉…温泉水1kg中に総鉄イオンが20mg以上含有されている
例)霧島温泉郷(鹿児島県)、登別温泉(北海道)など
硫黄泉…温泉水1kg中に総硫黄が2mg以上含有されている
例)日光湯元温泉(栃木県)、小涌谷温泉(神奈川県・箱根)
酸性泉…温泉水1kg中に水素イオンが 1mg以上含有されている
例)玉川温泉(秋田県)、須川温泉(岩手県)など
含よう素泉…温泉水1kg中によう化物イオンが10mg以上含有している
例)青堀温泉(千葉県)、前野原温泉(東京都)など
放射能泉…温泉水1kg中にラドンが8.25マッへ単位以上含有されている
例)三朝温泉(鳥取県)、増富温泉(山梨県)、玉名温泉(熊本県)など
■どうやって選べばいいのか?
泉質選びはどんな効能を得たいかによって決めれば良いでしょう。
例えば、日頃の疲れを癒やしたいなら単純温泉がおすすめです。
神経痛や筋肉痛、肩こりなどをほぐすことができます。
無色透明で無味無臭なお湯なので長く浸かってリラックスできます。
湯あたりしやすい人は塩化物泉がおすすめです。
ゆっくりのんびり長時間浸かりやすく、冷え性や関節痛を改善させる効能があります。
二酸化炭素泉もぬるま湯が多く、ゆっくり浸かりたい派の方に良いでしょう。
美肌になりたい方は硫黄泉です。
独特の刺激と匂いがありますが、肌への良い効果が期待できます。
また炭酸水素塩泉もおすすめです。
■温泉を満喫するために
温泉を満喫したいなら、次のことを実践してみて下さい。
・入浴前後にしっかり水分補給
・かけ湯は足もとなど心臓から遠いところから
・濡れたタオルを頭にのせてのぼせ防止
(夏は冷たいタオル、冬は熱いタオルがおすすめ)
・一度に長湯せず、休憩を挟みながらお風呂に浸かる
いつもの入浴と同じように浸かるのではなく
温泉だからこそ、満喫できるようにお風呂の入り方も工夫してみて下さい。