駐機場をエプロンという理由とは?!

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空港の飛行機が止まっている場所を駐機場と言いますが、
業界用語では駐機場のことを「エプロン」と言います。

飛行機は着陸したあとゆっくりと移動し停止します。
そこで乗客を降ろしますが、その場にずっと留まっているわけではなく、
エプロンに移動し貨物、郵便物などを降ろして、次のフライトに備えて
整備や点検、燃料の補給、機内の清掃などを行います。
食料や飲み物を積み込むと、旅客や貨物、郵便物を乗せて
エプロンから滑走路へと移動していきます。

では、どうして駐機場のことをエプロンと呼ぶのでしょうか。
それは滑走路から見たときに、駐機場全体が料理の時に着用する
エプロンのような形に見えるからです。

■エプロンの中にあるもう一つのスペース

エプロンの中には、もう一つ駐機するためのスペースがあります。
それを「スポット」と言いますが、これはエプロンの中でも
指定された駐機位置としての役割があります。

エプロンは空港の中でいう駐機場の広いエリア全体のことを指し、
その中でもある特定のスペースのことをスポットと呼ぶのです。

■エプロンやスポットにはいくつかのパターンがある

まずエプロンやスポットは厳密なルールによって統制されており、
飛行機の大きさによって駐機できるエプロンやスポットが決められていたり、
エプロンの駐機方法にもいくつかのパターンがあります。

空港によってそのパターンが異なりますが、大きく分類すると
4つの方式に分けられます。

■サテライト方式のエプロン

サテライト方式は、エプロンに衛星状にいくつかのターミナルを設置し、
その周りに点在するようにスポットを配置したものです。
ターミナルが点在しているように見えるので、サテライト方式と呼ばれています。

■フィンガー方式のエプロン

フィンガー方式は、ターミナルビルから桟橋のような構造物を伸ばし、
その周りにスポットを配置したものです。
桟橋が指のように見えるので、フィンガー方式と呼ばれています。

■フロンタル方式のエプロン

フロンタル方式は、横長のターミナルビルに沿って飛行機を一列に並べて
スポットを配置したものです。
ターミナルビルに並んでいるので、フロンタル方式と呼ばれています。

■オープンエプロン方式のエプロン

オープンエプロン方式は、ターミナルに隣接したエプロンではなく
ターミナルビルから離れた場所にスポットを用意して駐機させ、
そこまでバスで乗客を運ぶ形式のエプロンです。
特定の場所を持たないことから、オープンエプロン方式と呼ばれています。

■まとめ

このようにエプロンと言っても様々な方式があり、空港によって
その形状はことなりますし、1つの空港の中でも複数の方式の
エプロンを採用しているケースもあります。

空港を利用する際には、エプロンがどのような形状になっているか
チェックしてみるのも楽しいかもしれませんね。