日本の空港で続々と民営化が続いている

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2016年4月、関西空港と伊丹空港は生まれ変わりました。
国が100%株主だった会社から、オリックス・ヴァンシ連合という完全民間企業に運営権が移ったのです。

完全民営企業に生まれ変わった関西空港では最初の1年で大きく生まれ変わりました。
まず、LCCターミナルが拡張されました。
また、スマートセキュリティというシステムを導入することで、保安検査の処理が今までに比べて1.5倍も高速化されました。
更に、お土産店など店舗の間にあった壁が撤去され「ウォークスルー型免税店」が導入されました。
これにより広い視野で商品が視界に入るため、どこにどんな商品が置かれているか視認性が向上し、買い物もスムーズになりました。

二年目以降は飛行距離3000km以上の新路線の着陸料を1年間無料にすると割引制度を始めました。
これはヨーロッパやアメリカといった長距離路線の就航を誘致するために行われています。
関西空港といえばLCC。
LCCと言えば、国内線または近距離であるアジアへの路線が中心でしたが長距離路線も誘致しようと動いたのです。

今後、関西空港がどんな風に生まれ変わって行くかは未定です。
しかし空港経営に乗り出したヴァンシはフランスの企業です。
フランスの空港のようにファッショナブルな雰囲気になるかもしれませんし、フランスのブランド店が数多く入るかもしれません。
また共同経営のオリックスは京都や江ノ島で水族館を経営しています。
もともと海上空港で海との関わりが多い関西空港ですから、もしかしたら空港に水族館が併設されるかもしれません。
今後の展開が非常に楽しみです。

日本の空港は仙台、関西、高松空港とコンセッションが進められています。
福岡空港、神戸空港も売りに出されましたし、新千歳空港、函館、釧路、稚内と7つの空港が
バンドリングと言うかタチでセットで経営されています。
このように日本の空港は民営化がどんどん進んでおり、空港オペレーターたちの介入によって
空港がどんどん生まれ変わっています。
全く新しい、ユニークな空港が今後生まれるかもしれません。