LCCが空港を蘇らせる

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LCCは航空業界と空港を大きく変えました。
特に大きく変わった空港として知られるのがイギリスのロンドン近郊にある
ルートン空港とスタンステッド空港のふたつです。
イギリスの同地域にはヒースロー、シティ、ガトウィックに空港があったのですが
この2つの空港はLCCに特化型に舵取りを大きく変えた結果、大成功となったのです。

ルートン空港はLCCのイージージェット空港の拠点空港として知られますし
スタンステッド空港はラインエアーの拠点空港となって大人気ですが
LCCが就航する前はロンドンから絶妙に離れた距離にあることから
利用者も多く寂れた空港だったのです。

そんな状況にLCCは目をつけました。
人気がないので混雑しておらず遅延も発生しにくく
空いているので施設利用料も安く抑えることができます。
1990年代半ばにそんな2つの空港に目を付けたLCCはイギリスと東欧、中東、北アフリカと
路線を結び、移民がたくさん利用することで利用者が爆発的に増えました。

同じようにLCCで蘇ったのがタイのドンムアン空港です。
ドンムアン空港はかつて首都バンコクの玄関口として活躍するタイ最大の国際空港でしたが
2006年に新しくスワンナプーム空港ができるとバンコクの玄関口はそちらに移ってしまいました。
寂れていくばかりだったドンムアン空港でしたが、LCCのエアアジアが路線を就航したことから
LCC専用の空港として生まれ変わり、再びLCCを利用して世界からタイへ訪れる人の
玄関口として大活躍をしています。

空港まるごとLCC専用に切り替えるのは難しくてもLCC専用ターミナルを作ることで
経営状況を上向かせた空港もいくつもあります。
例えばフランスのシャルル・ド・ゴール空港にもLCC専用の第三ターミナルがあります。
シャルル・ド・ゴール空港はパリの北東部にある空港で、かなり奇抜なデザインをしている空港として知られます。
非常に斬新なデザイアはさすが芸術の都パリの空港であることを知らしめます。
そんなシャルル・ド・ゴール空港の第三ターミナルはまるで古い倉庫と言った質素なデザインです。
建設にもお金を掛けずに作られた空港ですが、LCCを利用者も多くかなり活気づいているエリアなのです。

2015年に建設された成田空港のLCC専用ターミナルはシャルル・ド・ゴール空港を参考にしています。
成田空港のLCC専用ターミナルは第二ターミナルから徒歩で行ける距離に建造され
同じく関西空港もピーチのためにLCC専用ターミナルを設置し、国際線エリアも増設されています。
いずれのターミナルも鉄骨むき出しのシンプルで飾り気が一切ないデザインで
装飾物も極めてシンプル、案内も壁に文字でプリントして済ませています。
かなりのコストダウンを実現した建物となってです。
なんと関西空港は平屋建てで機内へ向かう通路には空調すら付いていないという徹底したコストダウンを行っています。

逆にLCCではなく富裕層のみを相手に特化しているのがロンドンのシティ空港です。
シティ空港は黒を基調としたシックな内装のターミナルで大きな電光掲示板には
常に株式、経済、金融情報などが流れています。
この空港はロンドンの金融街を利用する一流企業で働くビジネスマンをメイン客に想定しています。
1機にたった座席が32席しかないビジネスクラスだけのニューヨーク便などが行き交っています。