キャビンアテンダントは女性に人気のあこがれ職業でも上位にあります。
元々、スチュワーデスという呼び名で呼ばれていましたが、
男女職業差別撤廃の流れに沿って、スチュワーデスという呼び名はなくなり
キャビンアテンダントもしくはフライトアテンダントと呼ばれるようになりました。
そして性別の差はなく職業として従事することができます。
では、もともとのスチュワーデスはいつ頃誕生したのか見てみましょう。
■スチュワーデスの元祖
スチュワーデスが最初に搭乗したのは、ユナイテッド航空の前身である
ボーイング航空輸送が8人の女性を採用したときまで遡ります。
当時の客室乗務員は男性が従事することが当たり前になっていましたが、
サンフランシスコの病院に勤務していた看護婦のエレン・チャーチの発案で、
看護師の資格を持った女性のほうが細やかなサービスを提供できると
売り込んだことに端を発しています。
彼女自身も同僚看護師7名と共に採用され、1930年に世界初の
スチュワーデスが誕生しました。
当時、スチュワーデスという呼び名ではなくクーリエという呼び名でした。
クーリエ=旅の世話人 という意味です。
制服はグレーのスーツに銀ボタンが付き、ベレー帽にマントという
スタイルで十分にオシャレないでたちでした。
このスタイルはエレン自身がデザインしたものでしたが、
機内サービスを提供するときは白衣の看護師スタイルだったと言われています。
その後、クーリエはエアホステスと改名され、更にスチュワーデスへと変わりました。
■日本のスチュワーデス第1号
日本で最初のスチュワーデスは、エレン・チャーチらが始めてから
わずか1年後の1931年で当時の東京航空輸送という会社が「エアガール」
という名前で3名の女性を採用したことに始まります。
現在は男女に関係なく客室乗務員であるキャビンアテンダントもしくは
フライトアテンダントという呼び名になっている。
■客室乗務員の仕事は重労働
華やかなイメージのある客室乗務員ですが、実際の仕事はかなりの重労働です。
サービス業務だけでなく様々な保安要員としての業務があること、
飛行機内の殆んどのことは客室乗務員によって管理されているのです。
緊急事態が発生すれば、真っ先に乗客の安全を確保することが求められ
冷静に対処し、避難、救助することを最重要任務として課せられているのです。
■イメージ先行型の職業
どうしてもキャビンアテンダント、フライトアテンダントはイメージ先行型で
華やかな職業となっています。
しかし肉体的にも精神的にも非常に負担のかかる職業であり、
乗客の安心、安全を最前線で守っている仕事と言えるのです。
キャビンアテンダント、フライトアテンダントがいなければ、
安全、安心な空の旅行は成り立たないと言っても過言ではありません。
元々は看護師にルーツを持つという意外な一面はありますが、
看護師も同じく肉体的、精神的にストレスが掛かる職業という意味では、
客室乗務員に通じるところがあるのかもしれません。